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WTO調停案受諾? [ニュース]

ずいぶん長い間交渉が続けられてきたWTO新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)。
もう、ドーハで始まったことなど忘れかけていましたが、ようやくまとまりそうな気配です。

といっても、日本にとってはまったく喜べる話ではありません。
大幅な関税削減から逃れられる「重要品目」の割合が、全体の6%になるという内容みたいです。
恐らく米と麦を守るのが精一杯で、他の品目は軒並み関税削減、
安い外国産と勝負しなければならなくなる、ということになるんじゃないでしょうか。
選ぶのは我々消費者かもしれませんが、
産地の中には壊滅的なダメージを受けるところも出てくるでしょう。

問題なのは重要品目が6%になってしまったことよりも、
6%になったことでどうにもならなくなる、わが国の農政だと思わずにはいられません。
WTOが崩壊して、EUやら北米やらでブロック経済化してしまったらまずいのは分かっていたので、
当然ある程度は譲歩しなければいけないことも分かっていたはず。
なのに、今の日本の農産物に世界的な競争力があるとはとても思えません。
当然、農家の方の責任では無い筈です。

自給率40%で大変だと言っているのに、これから先どうなってしまうのでしょうか・・・
タグ:農業
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mo

食料生産国の輸出制限もありますしね・・・・。やりたくて農家をやっているわけではない人も結構多いらしいですし、農協が農地を借り上げて、大規模な経営に移行するとか・・・・。漁業でも見られるような小手先の対策でお茶を濁している場合ではないような気がしますね。
by mo (2008-07-30 20:03) 

つぼっち

>moさん
交渉は決裂してしまいましたが、決して喜べることではないと思います。
(農業に限れば悪い話ではないですが)
おっしゃるとおり、小手先の対策では、
もはや通用しなくなっていると思います。
鎖国をしたら餓死者が出るような自給率ですから、
今回はインドに助けてもらったような格好になってしまいました。
by つぼっち (2008-07-31 17:57) 

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