SSブログ

イマジン [本]

つぼっちが生まれたのは、1980年(昭和55年)。
時々、自分が生まれたときの街並みはどんな感じだったんだろう、
歩いてみたいな~、と思うことがあります。
もちろん、それは絶対に叶えられないわけですが。。。

イマジン.jpg

清水義範の「イマジン」は、そんな1980年を舞台にした物語。
父親とうまくいっていなかった青年が、とあるきっかけで2003年から1980年にタイムスリップし、
若かりし日の父親と共同生活を始める、という話。

自分がタイムスリップしたことによって両親の出会いを妨害してしまい、
何とか修正しようとするところは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」そのままですが(笑)

映画と違うところは、「両親が結ばれるようにする」、「未来に帰る」以外にも、
もう1つ目的がある点です。
それは、その年の12月に殺害される、ジョン・レノンを救出すること。
タイトルの「イマジン」は、そこからきています。
はたして2人は歴史を変えられるのか・・・?

つぼっちは8月生まれですから、ジョン・レノンとは3ヶ月ちょっと、
生きていた時期が重なっていたことになります。
もちろん、当時のことなど、まったく覚えていないのですが・・・
ビートルズの曲はiPodにも入っているのでよく聴くし、
ジョン・レノンがダコタ・ハウスの前で射殺されたことも知っていました。
でも、自分が生まれた1980年当時、彼がどんな存在であったかは、
やっぱりその当時にある程度の年齢に達していなければ分からないのだと思います。
きっと、特別な何かを持った存在だったのでしょう。
だから、少しでも同じ時期を生きていたことが、少し嬉しかったりもします。

また、父親というのは、自分が生まれたときからずっと「父親」なわけですが、
そんな父親にも、当然自分が生まれる前の人生があるわけで、
それも見てみたいなぁ~、と思います。
それが、この物語の主題になっています。

清水義範は中学生の頃から読んでいますが、文章の書き方がうまいなぁ、
と毎回感じてしまいます。
これは構成もおもしろいし、当時の世相の描写が詳しくて、
楽しくて感動できる作品でした。
タグ:清水義範
nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 5

コメント 2

mie

タイムスリップって、あるんでしょうか?
あったら、ちょっと恐いですね。
by mie (2009-11-30 04:55) 

水郷楽人

若いですね。水郷は1960年生まれです。
by 水郷楽人 (2009-12-04 12:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。