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セイウンスカイ逝く [競馬]

時代を彩った名馬がまた1頭、逝ってしまった。。。

セイウンスカイは、1998年の皐月賞、菊花賞を制した二冠馬。
クラシックホースでありながら、その脚質(逃げ)や血統(超マイナー)から、
個性派として名を馳せました。
特に、菊花賞では当時の3000m世界レコードで、圧倒的な逃げ切りを見せてくれました。
あのスペシャルウィークを3馬身半突き放したのですから、いかに強かったかが分かります。

しかし、つぼっちが最も印象に残っているのは、菊花賞では無く、その前走の京都大賞典(GⅡ)。
その10分前に、東京競馬場の毎日王冠(GⅡ)では、
サイレンススズカが当時無敗の外国産馬2頭(グラスワンダー・エルコンドルパサー)相手に、
大逃げでは無いけれど、完璧な逃げを見せて完勝していました。

京都大賞典には、メジロブライト・シルクジャスティス・ステイゴールドと古馬最強クラスが集結。
こちらも毎日王冠に負けず劣らず豪華メンバーでしたが、
メジロブライトが勝つだろうと思っていました。
レースが始まると、セイウンスカイがハナに立ち、後続をどんどん引き離します。
20馬身以上の大逃げを打ち、場内がどよめきます。
さすがにGⅠクラスの古馬相手に逃げ切れるわけないと思っていたら、
案の定、直線入口でメジロブライトに捕まりそうになります。
ここからはメジロブライトが引き離すんだなぁと思っていたら、
何とセイウンスカイがもう一度メジロブライトを引き離しに掛かります。
最後は詰め寄られたものの、セイウンスカイがメジロブライトをクビ差抑えての勝利。

大逃げを打ち、直線ではさらに二の脚を使うことができる。
とてもじゃないけど、古馬を相手にした3歳馬の走りだとは思えませんでした。
サイレンススズカとセイウンスカイ、どっちの逃げが強いのか、
ワクワクが止まらなかったのを覚えています。

その後の天皇賞(秋)の悲劇により、サイレンススズカとの対戦は夢のままで終わってしまいました。
しかし、スペシャルウィークを始め、グラスワンダーやキングヘイローなど、
ハイレベルな同世代のスターホースとの対決は本当におもしろかったです。

種牡馬としての成績は残念ですが、やはり記憶に残る馬だったということでしょうか。
天国では、未対決のサイレンススズカやエルコンドルパサーと存分に走って欲しいです。

競馬の凄さを教えてくれたセイウンスカイ。
ありがとう。そして安らかに。。。
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副委員長

たしかに名馬でしたね[ウマ]京都大賞典と毎日王冠は同じ日にあって豪華メンバーになることが多かったのでG1が2レース見られるような気分になったものです[わーい(嬉しい顔)]サイレンススズカの圧勝劇、セイウンスカイのベストレースは録画していたので実家にまだビデオがあります[映画]
何回も見ました[目]ゆっくり休んでほしいと思います[ほっとした顔]
by 副委員長 (2011-08-19 00:21) 

つぼっち

>副委員長さん
あの日、東京競馬場の入場者数は13万人だったそうですね。
まさにGⅠ級だったと言えるでしょう。
しかし、京都大賞典も決して毎日王冠に負けない、
名勝負だったと思います。
今でも、この京都大賞典のことはよく思い出します。
スペシャルウィークに2回勝っていることは、
もっと評価されていいと思います。
天国でも最高の逃げを繰り出しているのでしょうか。
by つぼっち (2011-08-21 23:20) 

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