誘拐の果実 [本]
誘拐は卑劣な犯罪です。
しかし、身代金目的の誘拐は、非常に成功率が低いです。
犯人側はどうしても、身代金の受け渡しの際に警察の前に姿を現さなければならず、
失敗のリスクが高くなってしまうからです。
誘拐を扱った小説として、以前に岡嶋二人の「99%の誘拐」を紹介しました。
http://furafura-life.blog.so-net.ne.jp/2012-03-25
「人さらいの岡嶋」と呼ばれ、誘拐ものを得意とした岡嶋二人の最高傑作(つぼっち主観)で、
ものすごく気に入っていて、今でも手元に置いている作品です。
今回ご紹介する、真保裕一の「誘拐の果実」も、タイトルの通り誘拐を扱った小説です。
立て続けに発生した、2つの誘拐事件。
一見、無関係に思われた2つの事件は、意外なところで繋がっていて、
やがて一つの真実を導き出す。。。
この作品が斬新なのは、やはり誘拐の目的でしょう。
2つの誘拐事件いずれも、犯人は身代金を受け取っていません。
特に最初の誘拐では、犯人は身代金の代わりにとんでもないものを要求してきます。
警察の前に一切姿を現さない犯人、一体目的は何なのか。。。
誘拐が進行するシーンは緊迫感があってすごく面白いのですが、
正直に言うと犯人が誘拐事件を起こした「動機」を、つぼっちは理解できませんでした。
周到な誘拐事件を起こす理由が、「えっ、それで?」と思わざるを得ません。
なので、賛否両論分かれる作品だと思います。
読み応えはあるのですが、ちょっと惜しいと感じる作品でした。
タグ:真保裕一
犯罪小説は最近読んでいないので
チェックしておきます。
by PENGUIN (2014-02-11 23:35)
最近、本読めて無いな(ーー;)
by 風来鶏 (2014-02-12 16:40)
>PENGUINさん
ミステリーを読む割合は結構高いです。
お勧めのがあったらぜひ教えてください。
by つぼっち (2014-02-13 23:24)
>風来鶏さん
意識しないと、なかなか読む時間が取れないですよね~。
by つぼっち (2014-02-13 23:26)
前も書いたかもですが、僕は東野圭吾が好きで
この本も興味あります!!
by マサトシ (2014-02-20 23:01)
>マサトシさん
最後の部分に納得できるか、意見の分かれるところだと思いますが、
読み応えはあるので、ぜひ読んでみて下さい。
by つぼっち (2014-02-22 22:55)