SSブログ

第60回 阪神大賞典 [競馬]

良くも悪くも、歴史に残る一戦となってしまいました。。。

本日、阪神競馬場では、天皇賞(春)の重要な前哨戦である、
阪神大賞典(GⅡ)が開催されました。
そして何と言っても、三冠馬(有馬も含めれば四冠)・オルフェーヴルの2012年初戦となります。

曇り空ではありましたが、多くの人が阪神競馬場に来ていました。
ほとんどの人がオルフェーヴルを観に来ているに違いありません。
(オルフェーヴルの単勝オッズはなんと1.1倍と、圧倒的な支持率です!)
つぼっちももちろん、オルフェーヴルは楽しみにしているのですが。。。

第60回 阪神大賞典 033.jpg
お目当てにしていたのは、実はギュスターヴクライ。
パドックもGⅡにしてはすごい人の数で、まともな写真が撮れないほどで、
人の隙間から何とかこの写真を撮るのが精一杯でした。
(オルフェーヴルの写真は撮れず終いでした。。。)

この馬を生で見るのは、去年の10月30日の京都競馬場以来。
その頃はまだ1000万下条件で3着が続いていたのですが、年末にようやく1000万下を抜け出すと、
年が明けて昇級初戦の1600万下も連勝し、ついに念願のオープン入り。
オープン復帰初戦のダイヤモンドステークス(GⅢ)は勢いを買われて1番人気に推され、
逃げる人気薄のケイアイドウソジンを捕らえきれないものの、
2着に入り能力の高さを証明してくれました。
ということで、ようやく重賞の舞台での生観戦が叶いました。

母親は秋華賞(GⅠ)を勝ったファビラスラフインという良血馬で、
デビューの頃から注目していた馬です。
残念ながらクラシックには出走できませんでしたが、青葉賞(GⅡ)で本命にして以来、
ずっとこの馬の馬券を買い続けています。
現役では今一番好きな馬です。

さらに、父親はハーツクライです。
ハーツクライといえば、無敗で三冠を制したディープインパクトを、有馬記念で負かした馬。
(国内で唯一ディープインパクトに勝った馬)
今回も、三冠馬を倒せる可能性があるのは、ハーツクライの血を引くこの馬しかいないと思いました。
ということで、ギュスターヴクライとオルフェーヴルの馬連1点で勝負することにします。
馬単にできないところに、信念の弱さを感じてしまいますが。。。

思い入れが強過ぎて、前置きが長くなってしまいました。
レースは、3000mの長距離戦らしく、出入りの激しいレースとなりました。
1周目の4コーナーあたりでナムラクレセントが我慢できずに先頭に立つと、
何とオルフェーヴルもするするっと前に付けます。
ナムラクレセントとオルフェーヴルが並んで逃げるような形になり、場内も騒然です。

そして、異変が起こったのは、2周目の3コーナー付近。
突然オルフェーヴルがスピードを緩め、外に大きく膨れてしまいます。
「故障発生か?!」と最悪の状況も想定され、場内はさらに騒然!
しかし、そこから起こったことは、長いこと競馬を続けているつぼっちも、ちょっと信じ難いことでした。

外ラチ付近まで大きく逸走してしまったオルフェーヴルですが、
故障ではなく、何と再び走り始めたのです!
逸走前は2番手に付けていましたが、12頭中11番手まで下がってしまいました。
そこからグングン加速して、4コーナー過ぎでは早くも先頭に立とうとする勢いです!
さらに場内が騒然とする中、ロス無く走ってきたギュスターヴクライが先頭に立ちますが、
外からオルフェーヴルもとんでもない脚で追い詰め、半馬身まで迫ったところでゴール。

完全な自滅という、驚くような形で土が付いてしまったオルフェーヴルですが、
ゴールした直後にはあちこちで「オルフェーヴル強えぇ!!」という声が上がっていました。
結果的に弱気のせいで馬券が取れたのですが、
あの逸走が無ければどれだけ突き放して勝っていたのかと思うと、恐ろしいぐらいです。

レース回顧で、ギュスターヴクライに騎乗した福永祐一騎手が話していたのですが、
オルフェーヴルが逸走した瞬間、各ジョッキーが「いける!」とテンション上がったそうです(笑)。
確かに、逃げていたナムラクレセントの和田騎手なんか、かなりスイッチが入ったように見えました。
そして、ゴール前で迫ってきたのが、まさかオルフェーヴルだとは思わなかったと。
完全に終わったと思った馬が斜め後ろにいたのですから、さぞかしビックリしたことでしょう。
また、オルフェーヴルは2枚上だと言っていました。
もう国内の馬では敵わないと。

今日のレースで、絶対的に能力が違うことと、気性がとてつもなく悪いことを証明してしまいました。
今日だって、池添騎手が無理に抑えず、馬に任せていれば、余裕で勝っていたと思います。
ただ、それでは世界最高峰のレース・凱旋門賞を勝ち切ることはできないので、難しいところです。

三冠馬の逸走&2着入線という、歴史に残る珍事があった、2012年の阪神大賞典。
オルフェーヴルという最強馬を語るとき、このレースの話は欠かせないでしょう。
ギュスターヴクライが勝ったのは嬉しいのですが、何だか素直に喜べません。
歴史的な瞬間に立ち会えて、ラッキーだったということでしょうか。。。

※2012年の回収率 101.2%(3月18日終了時点)
ギュスターヴクライの頑張りのおかげで、ついに収支がプラスに!
タグ:阪神大賞典
nice!(6)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 6

コメント 4

ちゃーりー

凄い盛り上がりだったのでしょうね!!
若い頃、何度か競馬場へ行った時の事を思い出しました。
by ちゃーりー (2012-03-19 05:56) 

ナツパパ

驚きましたねえ、あんなに外に行っちゃって。
それでも驚異の追い上げ、すごいの一言です。
by ナツパパ (2012-03-19 08:54) 

つぼっち

>ちゃーりーさん
現地は異様な雰囲気でした。
前代未聞の出来事でしたから。。。
by つぼっち (2012-03-20 22:51) 

つぼっち

>ナツパパさん
追い上げはすごかったですが、大きな不安が残ってしまいました。
GⅠでやらかさなければ良いのですが。。。
by つぼっち (2012-03-20 22:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。