99%の誘拐 [本]
つぼっちが好きな作家はたくさんいますが、岡嶋二人は特に好きで、
ほとんどの作品を読み尽くしています。
その岡嶋二人の作品の中で、個人的に最高傑作だと思うのが、『99%の誘拐』です。
ご存知の方も多いと思いますが、『岡嶋二人』というのはペンネームで、
実際は徳山諄一と井上泉(現在は井上夢人)のコンビでの共作です。
(ペンネームの由来は「おかしな二人」から)
ミステリー作家で共作というのも珍しいですが、
その作品のクオリティの高さには驚かされるばかりです。
特に誘拐ものを得意とし、「人さらいの岡嶋」などとも呼ばれます。
さて、「99%の誘拐」ももちろんその誘拐ものなのですが、
つぼっちは正直言ってこの作品がミステリーだとは思っていません。
12年前に起こったある誘拐事件に端を発して、2つ目の誘拐事件が発生します。
ですが、2つ目の誘拐事件は犯人が初めから分かっていて、
(というより、犯人側の視点で書かれている)
トリックについては、現実では実行不可能だと思われるような内容です。
この作品の魅力は、ミステリー的な要素ではなく、圧倒的に物語性の部分にあると思っています。
そもそも、12年前の誘拐については、犯人も真相もはっきりとは明かされません。
ですから、2つの誘拐の繋がりについては、読者が想像する部分が大きいです。
そして、なぜ「100%」でなく、「99%」なのか?
これを想像するだけでも、本当に切なくなってきます。
最初の誘拐、2つ目の誘拐ともに、ただの身代金目的ではない目的(理由)があるわけですが、
(最初の誘拐については想像になってしまいますが)
ただ一つ言えることは、「どんな理由があれ、犯罪は悲しみしか生まない」ということ。
衝撃的な結末はありませんが、じわじわとくる作品です。
「99%の誘拐」は岡嶋二人というコンビが壊れかけのときに生まれた作品ですが、
この作品を出してくれたことに、本当に感謝したいです。
今でもお気に入りの一冊です。
ほとんどの作品を読み尽くしています。
その岡嶋二人の作品の中で、個人的に最高傑作だと思うのが、『99%の誘拐』です。
ご存知の方も多いと思いますが、『岡嶋二人』というのはペンネームで、
実際は徳山諄一と井上泉(現在は井上夢人)のコンビでの共作です。
(ペンネームの由来は「おかしな二人」から)
ミステリー作家で共作というのも珍しいですが、
その作品のクオリティの高さには驚かされるばかりです。
特に誘拐ものを得意とし、「人さらいの岡嶋」などとも呼ばれます。
さて、「99%の誘拐」ももちろんその誘拐ものなのですが、
つぼっちは正直言ってこの作品がミステリーだとは思っていません。
12年前に起こったある誘拐事件に端を発して、2つ目の誘拐事件が発生します。
ですが、2つ目の誘拐事件は犯人が初めから分かっていて、
(というより、犯人側の視点で書かれている)
トリックについては、現実では実行不可能だと思われるような内容です。
この作品の魅力は、ミステリー的な要素ではなく、圧倒的に物語性の部分にあると思っています。
そもそも、12年前の誘拐については、犯人も真相もはっきりとは明かされません。
ですから、2つの誘拐の繋がりについては、読者が想像する部分が大きいです。
そして、なぜ「100%」でなく、「99%」なのか?
これを想像するだけでも、本当に切なくなってきます。
最初の誘拐、2つ目の誘拐ともに、ただの身代金目的ではない目的(理由)があるわけですが、
(最初の誘拐については想像になってしまいますが)
ただ一つ言えることは、「どんな理由があれ、犯罪は悲しみしか生まない」ということ。
衝撃的な結末はありませんが、じわじわとくる作品です。
「99%の誘拐」は岡嶋二人というコンビが壊れかけのときに生まれた作品ですが、
この作品を出してくれたことに、本当に感謝したいです。
今でもお気に入りの一冊です。
タグ:岡嶋二人
あ、わたしもたしか読んでます、この作品。
...たしか、というあたりが哀しい(笑)けど、愉しんだ記憶はありますよ。
本棚を捜してみましょう。
by ナツパパ (2012-03-26 08:28)
>ナツパパさん
新鮮な感じで読めるかもしれませんね。
私はもう何回も読み返してしまいましたから。。。
by つぼっち (2012-03-28 22:40)